無料メモリ検査ツール「Memtest86+ 9.00」公開!DDR5向け新テストや結果のUSB保存に対応
無料メモリ検査ツールMemtest86+ 9.00が公開。DDR5向けBus Stress Test、F6でのUSB保存、ARM64対応と制限、Secure Boot・BitLockerの注意点を紹介します。
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無料のメモリ検査ツール「Memtest86+」の最新版、バージョン9.00が2026年10月15日に公開されました。
今回のアップデートでは、DDR5メモリの安定性確認に役立つ「Bus Stress Test」が追加されたほか、検査結果のUSB保存やARM64への対応など、さまざまな機能が強化されています。
DDR5向けの「Bus Stress Test」を追加
今回の注目機能が、新たに追加された「Bus Stress Test」です。
メモリへの書き込みと読み取りを交互に繰り返し、待機時間を挟むことで負荷を変動させ、通常の検査では見つけにくい不安定さを調べます。
特にDDR5を意識したテストで、次のような原因によるエラーの検出が期待できます。
- メモリバスの信号品質に関係する問題
- 負荷変動に伴う電圧低下などの影響
- XMP・EXPOによる高クロック設定の不安定さ
ただし、電圧や信号品質を直接測定する機能ではありません。負荷をかけた際に発生するエラーから問題を発見する仕組みです。
F6キーで検査結果をUSBメモリに保存可能
新たに、F6キーを押して検査結果を保存できるようになりました。
FAT32形式のUSBメモリに、システム情報やメモリモジュールの情報、検査結果をテキスト形式で記録できます。
保存ファイルには連番が付くため、以前の結果を残しながら新しい検査を実施できます。
XMP・EXPOの設定変更前後で結果を比較したり、不具合の相談時に情報を共有したりする際にも便利です。
ARM64対応など、そのほかの機能も強化
今回のアップデートでは、次のような改善も行われています。
| 更新内容 | 主な変更点 |
|---|---|
| ARM64対応 | UEFI・ACPI対応の一部環境をサポート |
| SIMDテスト | SSE2・AVX2・NEON・LASXなどに対応 |
| SPD整合性チェック | メモリのSPD情報の破損を検出 |
| RowHammerテスト | 特定のアクセスによるビット反転を検査(標準では無効) |
| 検査アルゴリズム | エラー検出効率の改善 |
ARM64版はUEFI・ACPI対応のファームウェアを必要とし、Snapdragon X搭載ノートPCや、コミュニティ製UEFIを使ったRaspberry Pi 4・5などで動作が確認されています。Apple Silicon搭載Macでのネイティブ実行には対応していません。
対応ハードウェアの拡充や不具合修正も含まれています。
メモリの増設後は安定性チェックを忘れずに
DDR5メモリでは、2枚構成から4枚構成への増設や、高クロック設定によって動作が不安定になる場合があります。
また、検査でエラーが発生しても、必ずしもメモリ本体の故障とは限りません。
まずはXMP・EXPOを無効にした標準設定で再検査し、必要に応じてメモリを1枚ずつ確認するなど、原因を切り分けることが大切です。
MemTest86とは別の製品なので注意
Memtest86+はオープンソースの無料ツールです。USBメモリなどから起動して使用します。
なお、v9.00のEFIイメージはMemtest86+独自のCAで署名されていますが、2026年10月18日時点ではMicrosoftによる署名には対応していません。Secure Bootが有効な環境では、そのまま起動できない場合があります。
公式には、既存のキーを置き換えずに独自CAの証明書をUEFIへ追加登録する方法や、Secure Bootを一時的に無効化する方法が案内されています。詳しくは公式のSecure Boot説明を確認してください。
Secure Bootなどの起動設定を変更すると、BitLockerやデバイス暗号化の回復キーを求められる場合があります。設定変更前に回復キーを確認し、利用できる状態で保管してください。
まとめ:メモリは容量だけでなく安定性も大切
Memtest86+ 9.00では、DDR5向けのBus Stress Testや検査結果のUSB保存など、実用的な機能が追加されました。
メモリの増設やXMP・EXPOの設定変更を行った際には、こうしたツールを活用して安定性も確認しておきたいところです。
公式サイト・参考資料
- Memtest86+ 公式サイト・ダウンロード
- 公式GitHub|v9.00リリース
- 公式README|ARM64の対応状況
- 公式README|Secure Boot
- Microsoft|BitLocker FAQ(起動設定の変更と回復)
※2026年10月18日時点の公式公開情報に基づいています。


