世界のPC出荷台数が20.1%減|PC価格は下がる?メモリ高騰と在庫調整の影響
2026年7〜9月の世界PC出荷台数は前年同期比20.1%減。IDCの暫定調査から、前倒し出荷の反動、メモリ高騰、在庫調整による値引きの可能性を整理します。
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世界のPC出荷台数が、前年から約2割減りました。調査会社IDCが10月8日に発表した暫定結果によると、2026年7〜9月の出荷は約6,270万台。前年同期比で20.1%の減少です。
これだけ減ると、PCの値下がりを期待したくなります。ただ、今回の減少には、値上げ前に出荷を前倒しした反動もあります。出荷が減ったという数字だけでは、買い時までは判断できません。
世界のPC出荷台数は約6,270万台
IDCが公表した出荷台数は、次のとおりです。
| 比較項目 | 出荷台数・増減率 |
|---|---|
| 2025年7〜9月 | 約7,850万台 |
| 2026年7〜9月 | 約6,270万台 |
| 前年同期比 | −20.1% |
| 前期比(2026年4〜6月との比較) | −9.1% |
公表値から計算すると、前年同期より約1,580万台少なくなっています。通常は4〜6月より出荷が増える7〜9月ですが、今年は前期も下回りました。
ここでいう「出荷」は、メーカーから流通業者や利用者へ出された台数です。店頭などで消費者が購入した台数をそのまま数えたものではないため、「PCを買う人が20.1%減った」とは言えません。
対象はデスクトップ、ノートPC、ワークステーションで、タブレットは含まれません。
値上げ前の前倒し出荷が、今度は減少の要因に
IDCは、メモリ由来の値上がりを見越した前倒し出荷と、その後の在庫消化を背景に挙げています。
2026年前半には、メーカーや流通業者が値上がりに備えて在庫を確保しました。7〜9月は、その在庫を売る動きが中心となり、追加の出荷が伸びにくくなったという説明です。
部品の供給制約やPC価格の高さも続いています。IDCは、AIデータセンターの拡大によって、部品の需給や価格が影響を受けていることも指摘しています。
一部で値引きの可能性。ただし、前年の価格には戻りにくい
IDCは、在庫を抱える流通業者の懸念が、短期的な販促や値引きにつながる可能性を挙げています。一方で、PC価格は前年を大きく上回る水準にとどまるとの見方です。
在庫を減らすために値下げする商品が出ても、部品の調達コストや供給不足が解消するわけではありません。「セール品が見つかること」と「PC全体が以前の値段に戻ること」は、分けて考えた方がよさそうです。
完成品PCのセールは、構成まで見て選びたい
Meluviとして気になるのは、販売店が抱えている完成品PCや、モデル切り替えを迎える製品の価格です。在庫を減らすための値引きがあれば、買い替えの候補になるかもしれません。
また、世界全体の出荷動向から、日本の店頭価格が同じように動くとは限りません。完成品PCの値引きを、そのままメモリやSSDの単品価格に当てはめることもできません。
実際に購入するときは、同じ型番・構成の他店価格に加えて、CPUやGPU、メモリ容量、SSD容量、保証まで確認したいところです。値引き率が大きくても、使いたいソフトやゲームに性能が足りなければ、満足できる買い物にはなりません。
出荷減だけで、買い替えの時期は決められない
今回の数字から「もう少し待てば必ず安くなる」とは言えません。在庫調整による値引きには注目しつつ、必要な時期に、用途と予算に合うPCがいくらで買えるかを比べておきたいところです。
出荷台数と市場見通しはIDCの暫定調査結果に基づきます。購入判断に関する記述はMeluviの見解です。


